花のお寺
山を巡る道路では、藤のほかに
アヤメ科のジャガの花が、どこも沿道で盛大に咲いてました。
もしかしたら、桜の季節よりも
華やかな時期に、ちょうど来たようです。
長谷寺は、慎ましい山寺の印象。
ぼたんが見頃で、牡丹祭りと看板が出るほど。
境内には手入れされた鉢植えが沢山。
人出を考慮してか、駐車場や境内で、
はきはきと案内する修行僧の皆さんの
清々しい笑顔が印象的で好感を持てました。
ツツジやオオデマリも加わって、本当にお花のお寺でした。
石楠花祭りで、こちらも境内が華やかだった室生寺は、
女人にも開かれた道場で、女人高野の異名をとる。
比べては失礼だろうけど、
こちらの寺の人は特に境内に居なくて、会ってないけど無愛想な感じ?
パンフレットの地図に誘われて、進んだ道の先には
石段が果てしなく続き、息も絶え絶え。
辿りついた奥の院で、白い藤の大きめな花が思いがけず爽やかでした。
この白い藤は、山を下って駐車場から見上げ、
どれだけ昇ったかを実感できたことです。
案内が少ないためか、杖を要するような年配の方も沢山昇ってこられました。
それとも、関西の陽気なご年配には
険しい石段も笑い飛ばして昇ってこられたのでしょうか。
「七重の塔」、と呟いた私の前を通りがかったオバさまが
十三重塔でっか、あれ?と聞いて来た出来事が忘れられません。
あぁ、関西のオバちゃんがかわいくて仕方ないね。
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